上下の鍵穴、上の方がカギが壊れたのか回らない

私の自宅は東京の下町にあり、築50年は越えているであろう古い一軒家です。祖母から聞いた話によると、どうやら祖父がまだ若いころに頑張って建てたとのこと。祖母にとってはまだ幼い私の父を育て上げた思い出と、先に旅立ってしまった祖父への気持ちが詰まった家なのでしょう。
経年劣化でどんなにこの家が古くなっても、きっと深い愛情を持って住み続けていくのだろうなと思います。

ただ、つい先日こういう「愛情論」を言っていられない事態が発生したのです。
私が会社から帰り、この古い家のドアを開けようと鍵を差し込むと、故障でもしたのか全く回すことが出来なくなっていたのです。

ちなみにうちの家の鍵は、その古い仕様からかドアの上下に並んで鍵穴が二つあり、その内の上部のものを回すことが出来ません。
結局この時は自分たちでどうすることも出来ず、近所のカギ屋さんにここまで来てもらって対応してもらいました。そのカギ屋さん曰く、「今は何とか直りましたが、ここまで古いカギの規格だと次壊れたらドアごと交換かもしれません」とのこと。どうもうちの家のドアの形式が珍しく、交換部品が現在ではもう生産していないとのことなのです。
祖母は「使える間はお爺さんの残してくれた、このドアのままで使いたい」と言っているのですが、おそらくそう遠くない未来、きっとドアごと交換する形になるのだろうなと思う私なのでした。